ストックイラストにおける著作権について
皆さんこんにちは‼
かなりご無沙汰していますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ここサンパウロではついに、
新型コロナウィルスによるパンデミックの収束宣言がされました。
これに伴い2年続けて中止となっていたリオのカーニバルも、
今月のPáscoa(イースターのこと)の時期に開催されました。
私がお世話になっている日本人会のイベントも通常通り行われるようで、
なんやかんやと忙しくなってきております。
ストックイラストにおける著作権
さて、ちょっと前Twitterではこんなことが話題になりました。
トレースや模写が得意なのってすごいと思うけど(自分はかなり手癖が出るので)、その能力を変な方向に使うと大変なことになるんですね。ストックイラスト界隈でも、写真の無断トレースで問題になった方がいらっしゃいましたし。私もイラストの仕事をしていく上で、正しい道を歩めるように気をつけます。
— おかぴ|ストックイラスト (@okaillust) February 11, 2022
最近気になったのは、ストックイラストに、私の黒猫のシルエット素材をトレースしてるのでは? というのが…
— ののせ あずき(azuki*) (@nutsanzu) June 19, 2021
なにかしら真似るのはありだと思うのですが、ちょっと特徴が同じだとモヤンとしますね。セット中のいくつかが類似してるので…😓
なんと!私の販売中の作品がトレースされ、発表されてますよと、盗作報告が数件きました。どうしようかなー。水彩イラストをトレースする人なんているんだろうか?#ストックイラスト#水彩イラスト
— Keikot|水彩イラスト (@KeikoTakamatsu) June 26, 2021
これは既存のイラストをトレースして自分のイラストとして登録している悪質な人がいるということです。
基本的には写真などを参考にしてイラストを作成することが多いので、
意図せずに似てしまうことはあると思います。
この場合は著作権に問われることはありません。
けれど、上記のように既存のイラストをトレースして登録するなどという行為は、
ストックイラストに限らず、イラストを仕事としていく人にはあってはならないことです。
このほかの著作権の観点から気を付けるべきこと
上記以外にも著作権の観点から気を付けなければいけないことがあります。
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漫画、アニメのファンアート
もうすっかりおなじみになった漫画やアニメ作品のファンアートも実はグレーゾーンであって、明確に認められているものではないんです。
個人の趣味の範囲でSNSにアップしたり、友達や仲間と楽しむ分には著作権に問われることはあまりありませんが、仕事として報酬をもらう場合には気を付けなければいけません。
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既存のキャラクター
例えばサンリオのキティーちゃんやケンタッキーのカーネルサンダース、チキンラーメンのひよこちゃんなど、漫画やアニメとは違うけれどすっかり定着している既存のキャラクターにももちろん著作権は存在します。
もし使用したいときは各会社に問い合わせて、使用許可をもらう必要があります。
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キャラクターの風貌や特徴
よくハロウィンのころに話題になることですが、例えばフランケンシュタインのイラストを描くときに、「緑の顔」、「首にボルト」はピクサーの映画に出てくるキャラクターと酷似してしまうので注意が必要です。
病院のマークである赤い十字のマークも、あれは赤十字社のマークですので、
色を変えたり形を少し工夫するなどしてわかる範囲で変える必要があります。
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タイトルやタグを設定するときにも注意が必要
上記のフランケンシュタインにも言えることですが、タイトルやタグが登録商標になっていて使えないことがあります。フランケンシュタインやドラキュラは映画や小説の登場人物の名前ですので、そのまま使うことはできません。
フランケンシュタインは→人造人間
ドラキュラは→吸血鬼、バンパイア
と別の言葉に言い換える必要があります。
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色にも著作権がある
例えばティファニーの商品に使われる箱の色、MONO消しゴムの青、白、黒のカラー、セブンイレブンのオレンジ、緑、赤など色にも著作権が適応されますので注意が必要です。
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気になったら調べてみよう
上記のように何かとややこしい著作権についてですが、
作品を作成するときに気になったらその都度調べてみることをお勧めします。
せっかく頑張って作品を仕上げても、
登録できなかったり削除する羽目になっては悲しいので、
著作権のことが気になったら後回しにしないで、
すぐ調べる癖をつけましょう。